京都の路地
きょうとの ろ~じ
「ろじ」ではありません。「ろ~じ」と発音します。
ご存知かと思いますが京都には大きな「通り」(烏丸通や四条通など)が碁盤の目のように配置されています。その通りと通りの間には、小路(こうじ)とか路地(ろ~じ)や辻子(ずし)と称する細い道が生活道路として無数に造られています。
ちなみに「路地」とは通り抜けできない行き止まりの道のことで、次の通りに抜けられる道を「辻子」というのが正しいそうですが、一般的には細い道のことをすべて「路地」と称していることが多いようです。
そして「小路」とは?・・・調べましたが違いがよくわかりません。ここでは一緒くたに「趣のある細い通り」の意味で「路地」と言わせていただきます。
京都は戦災を逃れたことから昔からの面影をもった「路地」が数多く存在します。そんな情緒ある路地を地図片手に探し歩くのも京都の楽しみかたの一つです。
祇園

祇園のメインストリートである花見小路。昔ながらの木造の町並みが再現保存されていて、これぞ京都といった景観を作り出しています。
そんな京都ならではの風景ですから昼間はいつも観光客でごったがえしています。聞こえてくるのは外国語ばかりで、風情もなにもあったものではありません。この混雑にはあまり近づきたくない、というのが正直なところです。
京都の情緒を楽しみたいなら早朝か、観光客が引いた夜遅くに訪れることお勧めします。
または、花見小路から少し外れた路地に入ってみてください。あの雑踏が嘘のように人が少なくなり、静かな雰囲気のある町並みを散策することができます。
宮川町(みやがわちょう)
祇園の花見小路から少し南に下った位置にあり、祇園と並ぶ花街の一つです。
花見小路ほど整備はされていませんが、それでも昔からの風情を感じさせてくれる町並みが続いて、京都ならではの景観を静かに楽しむことができます。
管理人お気に入りの場所の一つです。
石塀小路(いしべこうじ)
高台寺近くの「ねねの道」から八坂神社方面に抜ける狭い石畳の道です。料亭や旅館が点在し、静かな風情のあるたたずまいを見せています。
八坂の塔(やさかのとう)周辺
正式名称は法観寺と言います。
清水寺と八坂神社の中間に位置し、ここ東山エリアのラウンドマーク的な存在です。
この辺りには「二年坂」、「三年坂」、「石塀小路」そして「ねねの道」などの「いかにも京都」といった風情を漂わせる小道が点在します。京都らしさをお求めになるならこの辺りを散策することをお勧めします。ただし、昼間は観光客でごった返していますので早朝か、日が暮れてからの方がよいかと思います。
ねねの道
高台寺に隣接する石畳の美しい通りです。
豊臣秀吉の正室ねね(北政所)が晩年、この道に隣接する圓徳院で暮らしたことから「ねねの道」と呼ばれるようになりました。
清水寺と八坂神社の中間位置にあり、常に観光客が行き来しています。
先斗町(ぽんとちょう)
京都には祇園甲部、祇園東、宮川町、上七軒そしてここ先斗町の五つの花街があり京都五花街と称しています。
先斗町は、三条通付近から四条通まで通じる鴨川にそった南北500メートルぐらいの細長い通りです。
本当に狭い通りです。この狭い通りにたくさんの飲食店がひしめいています。車は入れません。火事が心配です。
先斗町の名前の由来は、ポルトガル語のponta(先)、ponte(橋)、ponto(点)や、鴨川と高瀬川の川(皮)にはさまれた鼓にたとえ、ポンと音がするのをもじったなど、諸説が伝わっています。
---先斗町鴨川をどり ホームページより
あじき路地
宮川町からさらに南に下ったところにあります。
安食(あじき)さんと言う方が大家を務める長屋路地で、通称「あじき路地」と呼んでいます。
多くの若いクリエーターがここを住居兼工房としていて、創作活動を続けています。
HPが開設されていますので興味のある方は右をクリック http://www.ajikiroji.com/
膏薬辻子(こうやくのずし)
四条烏丸駅の西側にあります。
膏薬とは変わった名前ですね。
高僧の空也上人は京の都において、将門の首が晒された地に堂を建て手厚く供養したという。いつしか「空也供養の道場」と呼ばれるようになり、後にこれがクウヤクヨウ…がなまってコウヤク、細い路地に位置することから“膏 薬の辻子(こうやくのずし)”として地名になったと伝わっている。
----ウィキペディア(Wikipedia)より
西陣(にしじん)
京都御所の西側一帯を指しますが、どこからどこまでと言った明確な区割りはないようです。
言うまでもなく、有名な西陣織の生産地です。生産地といっても大きな工場があるわけではなく、西陣織にかかわる職人の方達がこの地に集まって家内工業的に発展してきたのがここ西陣です。
ちょっと古びた感じの街並みを歩けば、普通の民家のような建物の中から「カシャカシャ」と織機の音が聞こえてきます。
上の写真の「三上家路地」は、かつては西陣織の職人さんが住んでいた長屋で、現在は色々なクリエーターの方たちが暮らしているそうです。